照月窯
KYOJIRO
TAKAGI
I love drawing.
焼き物が好き。というより絵を描くことが好き。
絵を描いていると時間を忘れてしまいます。
元は絵を描く為に素地を作っていましたが、今は焼物の絵付けの面白さも感じる様になってきました。
焼物の絵は必ず『焼く」という工程が必要です。
どんなに綺麗に描けても焼き上がってみないとわからない。
思ったように完成させるには筆の技術や美的感覚も必要ですが、熱をかけることによる化学変化の知識も必要です。
その複雑な絵付けの魅力が原動力となり、さらに、思い描いた作品にするため素地の形状を自分で作ることにも力を入れることができます。
髙木亰次郎という名前は...
Origin of the name...
全体が焼物工場の様な町で生まれました。
山の谷間に流れる川沿いに焼物生産に関わる家が軒を連ねている町です。
いつからそうだったのか分かりませんが、古くは鎌倉時代の窯跡が残っているので、その頃から、一人、二人と増え、村になり町になっていったのだろうと思います。
美濃で初めての磁器生産が多治見市市之倉町で始まったのは約210年ほど前だと言われています。その頃にはすでに僕のご先祖は焼物を作っていた様ですから、いつから焼き物に関わってきたのでしょうか。
曽祖父はそんな焼物作りの家に生まれ、分家として独立しました。明治、大正と言う激変の時代に新たな窯元としてやっていくのは大変な苦労があったと思いますが、曽祖父はやってのけました。
僕自身が陶芸作家として、窯元として独立する事となり、曽祖父や祖父、さらに先祖代々の思いや、焼物に関わってきた家族、親戚たちの思いも乗せて、新たな時代の窯焼になるべく「髙木亰次郎」という曽祖父の名前を名乗らせて頂く事にしました。
世界に自分の焼き物を見てもらいたい
人類が物を作る様になった頃から焼き物は作られてきました。
特に日本は茶道の影響を受け独自の焼き物文化を築いたと考えられています。僕の作品だけでなく日本の陶芸を一人でも多くの人に知って頂き、世界の焼き物を知ることで、さらに一歩進んだ焼き物文化を作りたいと思っています。
僕自身は絵付けが大好きですから、絵を描く文化にも触れたいきたいと思います。焼物の絵に限らず、絵を描くことを学び、発信していきます。
今まで僕の作品を見た方の感想として、僕の印象と作品のイメージがだいぶ違うらしいです。 僕をみるとおじさんが頑張って作家活動してるイメージなので、無骨な感じの作品をイメージするようです。 ですが、作品を見ると繊細さとか、可愛らしさを感じるらしく、よく、女の子が作ったと思ったと言われます(笑)
僕の作品は女性が作ったものだと
よく思われて驚かれます(笑)
作品を作り続ける意味
大量生産大量消費の時代経て、現在の焼物生産は機械で形を作り、絵柄を印刷するものになりました。しかし、時代の変化により、焼物業界は大きく転換しなければならない時です。
そこで僕は、手作り手描きで、使ってくださる方一人ずつのために手仕事で一つずつ作る昔ながらのやり方をすることにしました。
人の手で作る生産方法をよく知る人たちはすでにご高齢になっており、その技術も少しづつ失われれていっている状態ですが、まだ間に合います。
一人でも多くの先輩方から技術を学び、知識を得て、そこに僕の感覚を取り入れ、皆様に使って頂ける次の時代の美濃の焼き物を作っていきます。
心豊かな生活を
もとめる多くの人に
知って頂きたい
焼物は芸術として生活必需品として色々な側面を持っています。芸術として鑑賞するのもいいですが僕の作品は生活の中に芸術や文化を取り入れることで、ちょっと楽しい、ちょっと嬉しい、ちょっと安らぐ。そんな生活をして頂くことを目的にしています。
僕
僕
scroll
プロフィール
名前 髙木亰次郎
年齢 48歳
好きなもの 美しいもの
好きなこと 楽しいこと
好きな言葉 諦めなければ終わりじゃない
これまでの活動内容
昭和48年 岐阜県多治見市市之倉町に生まれる
平成 4 年 岐阜県立多治見工業高校 デザイン科卒業
平成24年 第43回 東海伝統工芸展 入選
平成25年 第44回 東海伝統工芸展 入選
第1回 瀬戸藤四郎トリエンナーレ 入選
平成27年 第46回 東海伝統工芸展 入選
丸栄8階アートステージにて木村将人 髙木満[陶]二人展
平成28年から 美濃 陶芸作家展 出品
平成30年 京都造形芸術大学通信教育部 芸術教養学科 卒業
令和 1 年 トレーラーの転落事故により工房全壊 活動を休止
令和 3 年 工房を再建
曽祖父の名前である 髙木亰次郎として活動を再開
ちんゆいそだてぐさ(大和郡山)出品
Galerie LA CACHETTE にて「楽しい 妖怪展 」に参加
丸善日本橋店 3階 特設会場 にて4人展 開催
令和 4 年 Galerie LA CACHETTE にて「酒器を愛でる 」に参加
そごう広島店7階イベントスペースにて「創作作家3人展」開催
手作り作家グループ「タビエ・マビエ」を中心メンバーとして開設
陶磁器絵付作業一級技能士
日本工芸会研究会員
実績
上記以外にも各種陶芸イベエントや工芸フェアに参加。
今後のイベント
令和4年
5月3日〜7日
『タビエ・マビエ』イベント
会場 タビエ・マビエ by SHIGEKI KOBAYASI
5月2日~4日
『美濃 陶芸作家展2022』参加
会場 セラミックパーク美濃
5月21〜7月31日
『作家のうつわde GO! MINO』参加
会場 多治見市文化工房ギャラリーヴォイス
5月21日22日
『ちんゆいそだてぐさ』出店
会場 奈良県 大和郡山城址
6月15日~21日
日々を楽しむモノ・コト展
会場 うめだ阪急10階
8月
Galerie LA CACHETTE 企画展 参加
日々を楽しむモノ・コト展
会場 日本橋丸善
父方の祖父はロクロが上手な人だったと聞いています。母方の祖父は器用な人でいろんな技法を使い絵を描いていたそうです。
ですが、僕はその祖父たちの作った品物を見たことがありません。
どちらも、陶工であり、作家ではなかったからです。
商品としてたくさんの品物が世の中に出回っているのですが、そこに祖父たちの名前はありません。
祖父たちの血を受け継ぎ自分で作った陶磁器に絵付けをすることを選びました。
多治見市市之倉町は盃に緻密で美しい絵付けをすることで栄えた街です。その歴史と技術を継承した作品を作ってゆきます。
最近は父が長年取り組んできた志野、黄瀬戸、唐津、天目、などにも挑戦しています。
高木 京次郎の今後
技術を高め、感覚を研ぎ澄ませ、より良い物を作っていきます。
手作り、手描きで作る焼物の技術は少しずつ失われていると感じています。特に絵付けの技術はできる様になるまで時間が必要、手間がかかりコストが合わないなどの理由から手がける人はとても少なくなっています。失われつつある技術を少しでも多く習得し、次の時代へ繋ぐ役目を担う事ができたらいいな。
そして、かっこいい陶芸家になる(笑)
注目され、絵付けの技術を身につけたいと思う人を増やせるような作家になっていきます。
今より多くの技法、技術を習得し、それを使いこなせる様になりながら、それらを使って皆さんの生活をより豊かにする陶磁器を作っていきます。
そして、次の世代へと継承できる存在になりたいと考えています。
集めた技術を研究し発表し、書籍として残せたらいいな。